「色づく世界の明日から」は色彩を楽しめるオススメのアニメ

「色づく世界の明日から」をすごく好きになってしまいました...

色彩にこだわってつくられており,絵を見ているだけで楽しめます.特にEDがイチオシです!

思わず,Prime Videoでリピート再生してしまいます!今後も楽しみです.

概要

あらすじ

物語の始まりは数十年後。
日常の中に小さな魔法が残るちょっと不思議な世界。
主人公の月白瞳美は17歳。魔法使い一族の末裔。
幼い頃に色覚を失い、感情の乏しい子になった。
そんな瞳美の将来を憂えた大魔法使いの祖母・月白琥珀は魔法で瞳美を2018年へ送り出す。
突然、見知らぬ場所に現れ戸惑う瞳美の視界に鮮烈な色彩が飛び込んでくる……。

色づく世界の明日から 公式サイト

Amazon Prime Videoで先行配信されています!

好きなところ:「色」と「光」

なんといっても,これが一番!正直,もう他はどうでもいいと言えるほどに素晴らしいです.見ていてずっと「目が楽しい」感覚を味えます.遠くの背景まで,こだわりを感じます.

PVを見るだけでも,絵の素晴らしさがわかると思います.「色」が題名に入っていることからもわかるように,かなり色にこだわっています.色彩にこだわっているからこそ,時々入るモノクロのカット(主人公の視点)にとてもショックを感じます



個人的には,EDの絵がとてもきれいで気に入っています.

  • 夜の街灯
  • 水たまりに映る街灯の光

とかっていいですよねー.私の好きなシチュエーションが盛り込まれており,見入ってしまいました.

EDのはじめの数カットが「モノクロ」の絵で始まっていることにも注目です.

ストーリー(ちょっとネタバレあり)

このアニメはあくまで絵を見せるのがメインだと思っており,ストーリーは気にしていませんでした.初回から誤解の連続でしたが,これまで比較的スムーズに展開しています.琥珀(こはく)が60年後から瞳美(ひとみ)を過去に送っていることからも,最終的にはハッピーな展開になるのではないかと予想しています.


ただ,未来で琥珀(こはく)の友人たちが描かれていなかったことが気になります...

それとも,もしかして,1話冒頭の花火大会で出会った友人は,彼らの孫なのでしょうか...

1. キミノイクベキトコロ

「あなたは今から,高校2年生の私に会いに行きなさい」.突然,おばあちゃんに60年前に送られた主人公・月白瞳美(つきしろひとみ).ずっと色が見えない 瞳美(ひとみ)でしたが,唯翔(ゆいと)の描いた絵だけは色づいて見えるのでした.

オススメのシーン

  • 「良かったー,笑顔の魔法残っててー」.まほう屋から見える夜景.
  • 「お待ちなさい」.琥珀(こはく)のおばあちゃんに引き止めらるシーンのまほう屋の庭.

どのシーンもすごくキレイで,驚きでした.今後も楽しみです.

2. 魔法なんて大キライ

過去の世界で,同じ高校に通うことになった瞳美(ひとみ).みんなの前で魔法を使うことになった瞳美(ひとみ)でしたが,琥珀(こはく)とは違って上手に魔法を使うことはできずに周りにがっかりされてしまいます.「魔法なんて大キライ」.いつもの口癖を言う瞳美(ひとみ)でしたが,いつかまた唯翔(ゆいと)に魔法を見せると約束します.

オススメのシーン

  • 屋上で瞳美(ひとみ)が唯翔(ゆいと)の絵を見るシーンの「夕焼け空+青空」.

3. No Rain, No Rainbow

唯翔(ゆいと)にいつか魔法を見せるという約束のため,苦手な魔法を練習する瞳美(ひとみ).唯翔(ゆいと)の絵(色)が目当てで向かった写真美術部で勧誘を受け,撮影イベントに参加することになります.瞳美(ひとみ)が色を見えないことに気づいた唯翔(ゆいと)は瞳美(ひとみ)に問いかけます.

オススメのシーン

  • 「虹見ても白黒に見えるってこと?」頷く瞳美(ひとみ)をみて唯翔(ゆいと)が見上げる空.
  • 写真美術館の下校中,信号が赤→青となる場面.「きっと魔法の力じゃないですか?瞳美(ひとみ)ちゃん自身の」.

4. おばあちゃんはヤメテ!

留学から帰ってきた瞳美(ひとみ)の祖母,琥珀(こはく).全ての話が琥珀(こはく)中心に回り始めます.3話までとはガラッと印象が変わります.魔法の呪文は...聞いててちょっと恥ずかしいかも...

ついに,瞳美(ひとみ)は60年後の未来から来たことを告白します.

オススメのシーン

  • 「わ,私,未来から来たんです」.みんなに告げる瞳美(ひとみ)を照らす星空.

5. ささやかなレシピ

懇親会をすることになった魔法写真美術部.これまでは学校生活が中心でしたが,今回は日常シーンが多めです.各キャラクターの私服姿が印象的でした.これまでの話では恋愛関係でギスギスしそうな雰囲気でしたが,琥珀(こはく)の存在によって少しは明るい方向に向かいそうです.

瞳美(ひとみ)の星砂を使った唯翔(ゆいと)は,これまで瞳美(ひとみ)にしか見えていなかった「絵の中に潜む魚」を目の当たりにします.

オススメのシーン

  • 「そういえば,あさぎって昔は今みたいに俺にタメ口だったよな」.後片付けをする将(しょう)とあさぎの目の前に広がる夜景.

6. 金色のサカナ

瞳美(ひとみ)は無意識に魔法を使い,唯翔(ゆいと)の絵の中に入り込んでしまう.絵の中で,唯翔(ゆいと)が触れられたくない部分(絵が描けなくなってしまったこと)を目撃してしまった瞳美(ひとみ)は,唯翔(ゆいと)を怒らせてしまいます.

オススメのシーン

  • 「俺,描くから」.路面電車に照らされて光る道路と瞳美(ひとみ).

仲直りの演出も,色彩と光にこだわりが感じられてとても素敵です.

7. ヴィーナスの重荷

いつも明るく元気な胡桃(くるみ).周りの人がやりたいことを見つけていく中,自分にはそこまで打ち込めるものがないことに悩んでしまう.
オススメのシーン

  • 海岸に立つ琥珀(こはく).向こう岸だけが夕日に照らされている景色.
  • 「私も撮るよ!千草(ちぐさ)より良い写真,撮る!」.走る胡桃(くるみ)の背景が,暗闇から夜景へと変わる.

今回も,登場人物たちの心情に合わせて,「モノクロとカラー」,「暗闇と光」を使い分けていますねー.

8. ほころびのカケラ

「魔法でみんなを幸せにしたい」と頑張る琥珀(こはく).瞳美(ひとみ)が色を取り戻せるように,また来るべきときに未来に返せるように努力を重ねます.
オススメのシーン

  • 「瞳美(ひとみ)はいつか,帰りたいの?60年後に」琥珀(こはく)の問いかけを聞いてしまった将(しょう).夕焼け空と街頭.

瞳美(ひとみ)は「一つだけ色がついて見えてた絵本があった」ことを思い出します.恐らく,唯翔(ゆいと)が描いたものなのでしょう.


今回,作画に違和感を感じました.これまで高いクオリティを維持してきたため,余計に気になってしまいました.ストーリーよりも絵がメインの作品ということもあり,少し心配です...

9. さまよう言葉

写真を撮るスポットを巡るため,二人で出かけることになった瞳美(ひとみ)と将(しょう).突然,将(しょう)から気持ちを伝えられた瞳美(ひとみ)は戸惑いふさぎ込んでしまう.

オススメのシーン

  • 「この時間が一番いい写真が撮れる」.瞳美(ひとみ)が撮る夕日.
  • 「なんでもない.帰るか」.あさぎに答える将(しょう).日暮れの空を映し出す校舎.

これまでの話は全て今回のためにあったのか」と思えるほど,ストーリーも絵も完成度が高いです.前回作画が崩れたのも,今回のクオリティにこだわったせいなのかもしれません.本当は,オススメのシーンがもっとあったのですが,多すぎて紹介しきれませんでした.


心情の描写も丁寧でした:

  • 「あんま時間ないから,後悔だけはしたくない」.赤から青に変わる信号(しかも場所は「思案橋」).動き出す路面電車.
  • 将と二人で出かけること琥珀に話す瞳美.映されるあさぎのつくったポストカード.
  • 将と自分の二人しか知らないと思っていた写真スポットが瞳美のカメラに現れ,思わず声を出すあさぎ.
  • 「わからない.そういうの考えたことないから.」モノクロに変わる風景.
  • 号砲とともに走り出す陸上部員.将に返事をする瞳美.

10. モノクロのクレヨン

きまずくなってしまったあさぎと打ち解けた瞳美(ひとみ).魔法で絵の中に入るイベントを開催することになり,練習で唯翔(ゆいと)の絵の中に入る魔法写真美術部のメンバー.入った絵の中で,唯翔(ゆいと)は幼い頃の瞳美(ひとみ)に出会う.
オススメのシーン

  • 「何があったのか知らない.知らないけど,瞳美のお母さんだって...」雲の中で霞む夕日.
  • 「それじゃあ,また」別れ際の背景(夕暮れ時の民家と街頭).

今回,あさぎとの関係が悪い間は,灰色がかった背景が描かれていました.

11. 欠けていく月

時間魔法がほころび始めた瞳美(ひとみ)は,たびたび時の間(あわい)に引き込まれてしまう.琥珀(こはく)は,危険な状態が続く瞳美(ひとみ)を未来に返す決意をする.
オススメのシーン

  • 瞳美のもとに向かうため,坂を駆け上がる唯翔.背後に光る街頭.

EDへの入り方が良かったです.

12. 光る光る この一日が光る

文化祭を楽しく過ごすことができた魔法写真美術部.「幸せ」という感情を取り戻した瞳美(ひとみ)に色が戻る.いよいよ未来に戻ろうとする瞳美(ひとみ)は唯翔(ゆいと)に気持ちを伝えられていないことを心残りに思う.

オススメのシーン

  • 「でもまあ,瞳美が満足ならそれでいいよ」.階段の踊り場から見える夕方の空.

花火に色が見えるようになったタイミングで未来の花火のシーンに繋がるのかと思いましたが,違いました...

13. 色づく世界の明日から

互いの気持ちを伝え合うことができた瞳美(ひとみ)と唯翔(ゆいと).瞳美(ひとみ)は完全に色を取り戻し,60年後に帰る.
オススメのシーン

  • 「俺たちはきっと,お互いの未来に色を取り戻すために出会えた」色を取り戻した瞳美が見る世界.

きれいなラストでした.結局,色が見えるようになって花火のシーンに合流することになりました.

60年前の過去で出会った友達が未来でどうなっているのか触れずに含みをもたせているのも良かったです.瞳美が訪れたお墓は唯翔のものだったのでしょうか(*1).未来の琥珀が一番近しい人(母親と,これまでの瞳美)を幸せにできなかったことを悔やんいるのもグッときます.

結論!

見ているだけで(特に目が)とても楽しいアニメです!ストーリーよりも絵を重視する方には特にオススメです.

まとめ

  • EDがオススメ.
  • 絵が中心ということもあり,ストーリーは微妙な回も多いですが,9話はストーリーの完成度も高い.
  • 日常で「綺麗だなー」と思う要素が散りばめられている.

*1:個人的には,一人で訪れていることと,涙を強調していることから,唯翔のものだと思っています.

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